【絵羽付け羽織を作る その1】 今回はぐっと"専門的"なものを作っています。先日「反物の完成」でご紹介させていただきました、この「人形の呉服屋さん」の監修もしていただいている京都の呉服屋さん「こだわり様」より、写真のミニ着物型をお送りいただいたのです。「時代物の巻見本ひな形」という貴重なもので、上に「エバヅケはおり」下に「エバヅケ訪問着」とあります。「こだわり様」には以前呉服屋店内に衣桁にかけた着物を飾りたいとご相談させていただいたことがあり、その際にも実際の店内の写真画像をお送りいただくなど懇切丁寧なお返事をいただいたのですが・・このR工房、本物の呉服屋さんに足を踏み入れたことなどほとんどないというのに「呉服屋ドールハウス」を作り出してしまったものだから専門用語も時にちんぷんかんぷんなことがあります。いつもお気にかけていただき、今回は最後の装飾場所となった店内右壁用に・・とありがたくいただきました。 さてしかし、いったいこれをどうやって・・? お手紙には「ポスターカラーなどで彩色をされて」とあったのですが、このような貴重なものに、いきなり絵の具をのせて・・つたない彩色をするのはあまりにも不安です。またドールハウスの大きさにはちょっとサイズが大きいようです。そんなことで悩んでいましたが、「着物型をバラバラにしていただき一回り、二回り小さく仕立上げたら・・」とアドバイスをいただき、またこの店内に何か「こだわり様」の着物地で作ったものを飾りたいという思いもあったので、不安な彩色はしないで刺繍をしてみようと決心しました。 小さいサイズの「羽織」を選びます。花の柄が描かれていますが、気になったのは身頃・袖を分ける点線でした。彩色をしてもこの線が残ってしまうと残念だなと思ったので、切り取りをすれば隠すことができます。「柄が連続する」ことに注意して、仕立て直すことにします。 【1日目】切り取ったものの、柄をできるだけ残したいので、縫い代をあまり多くとることができません。さいわいこの地布は質の良い縮緬で、ほつれにくいので2ミリ程度におさえることができました。片面しかありませんが、ちょっと立体的な感じになりました。 【2日目】あまり派手な色にしたくないので、深紅色の刺繍糸1本どりで花のりんかくと花心をステッチします。 【3日目】花びらをこれも渋い黄土色であまり密にならないよう埋めていきます。花の模様らしくなってきました。 |
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